先日の記事「ポンチョテント用ポール考察」ではポールを買ってみたという話で終わっていました
Foldable Tent Accessories Multi-function Adjustable Tent Pole
ポールが届いたので実際に使えるか確認してみます
商品情報ではポール系が22mmということだったので
の内径にピッタリとハマるはずです
確認してみた所、3段のポールではなく拡張用の一回り太いポールがピッタリとはまりました
なので、通常は上部を細くし下部を太くするべきですが、上下逆にすれば継ぎ手が使えることがわかりました
そして、購入したポールの端にはタープなどのハトメに入れる細い棒と地面に突き刺すスパイクがついています
タープ用の棒は今回の用途では使用しないので、最悪グラインダーや金鋸で切断することを考えていましたが、幸いネジ式で簡単に取り外しができました
また、今回上下逆で使う都合上スパイクを逆側に付ける必要があります
こちらも内部でバンジーコードを結んであるだけの簡単な取り付けだったので、バンジーコードを取り外し上下入れ替えて取り付け直しました
ポールの長さについては3段分をすべて組み立て、端から3番目の穴を使って拡張するとおおよそ190cmとなります
サイズⅢのポンチョの場合、斜辺の長さが約190cmなので丁度良い長さになります
ポールの仕様については非常に良いものでした
しかし1つ気になる点が・・・
は2本の塩ビパイプを90度で繋ぐ継ぎ手です
なので、直角二等辺三角形の性質からテントの高さが134cm程度にしかなりません
また、実物のポンチョの頂点を確認すると90度より小さい角度のようなので、接合角度を調整したほうがいろいろと都合が良さそうです(高さ確保のため斜辺を長くすると地面とポンチョの間に隙間が・・・)
ポンチョを実測して頂点の角度を確認すると大体77度でした
幸い塩ビは熱で温めることで曲げられます
ヒートガンで温めながら頂角が77度になるように曲げました(熱しすぎると収縮、焦げなどが発生するので慎重に!!)
これで計算上中央の高さが約150cm、ポールで作る三角形の底辺が約230cmになります
ほぼ計算値通りですね
高さが150cmあれば小さい女性ならほとんど膝を曲げることなく立つことができますし、男性も少しかがむ程度で済みそうです
また、底辺が230cmあれば例えば
のようなロータイプのコットも十分入る広さです
ポール接続についての問題は解消されたので、次はポール足元の固定方法です
ポンチョの重さ及びペグダウンによる張力がポールへかかるため、頂点を77度に固定していても足元が広がってくることが想定されます
パラコードを使って広がらないよう固定する方法がお手軽そうですが、ポンチョとポールの収納にも使えるアイディアとしてナイロンベルトを使おうと考えました
適当な幅の汎用ベルトとして
を使いました
ポイントは両端にバックルがついている物です
収納時はポンチョを畳んでこのベルトで締めて固定します
テント使用時は加工したベルトをポールの足に取り付けます
加工は次のように行いました
まず端にバックルの片方を取りつけ、そこから一度折りたたんで8cm程度の耳を作ります
そこをハトメ2個で固定します
1本で230cmになるベルトであればそのまま反対側も同じように加工すればいいのですが、長さが足りない場合は2本のベルトを使ってハトメとハトメの間の長さが230cmになるよう長さを調整して作成します(2本を1本に繋げられるようバックルのオス-メスを考えて取り付けてください)
2つ有る外側のハトメはポンチョとともにペグダウンするためのものです
ハトメはアルミ製や真鍮製のものでもいいですが、より強度を出したいと考えステンレス製のものを使っています
ステンレス製のハトメには専用の打ち棒が必要です(強度がある分なかなか手ごわいです・・・ハンドプレスがあると楽に作業ができます)
この加工で、ポールの固定とバックルを使ったポンチョの収納2つの役割をもたせることができます
また、長さ調整でベルトが余ったため追加で次のような加工も行いました
長さは適当です
あまり長いとテント内で立った場合に邪魔になると思うので15cm程度にしています
両端のループに拡張ポールを通し、ポールで作る三角形の頂点付近に取り付けます
真ん中に1つハトメを付けているので、ランタンなどを吊るすこともできます(ローコット用の蚊帳を吊るすこともできそうです!!)
梅雨も明けましたので、近い内に実際に張って確認してみようと思っています